「久しぶりに押し入れから出した羽毛ふとんが臭う」「買ったばかりの羽毛ふとんなのに変な臭いがする」など、羽毛ふとんの臭いが気になったことはありませんか?
実は、羽毛ふとんの“臭い問題”は、よくある寝具のお悩みのひとつなんです。
羽毛ふとんは決して安いアイテムではないですし、毎日の睡眠に欠かせないもの。そんな羽毛ふとんに気になる臭いがすると気分も下がりますし、なにより困ってしまいますよね。
でも、心配しなくて大丈夫。羽毛ふとんの臭いは、その原因に合った対処をすれば改善することが多いんです!
快眠のために大切なのは、臭いの原因を知り早めにケアをすること。
そこで、この記事では昭和西川編集部が、羽毛ふとんによくある臭いの原因を提示したうえで、どのような対策をすれば臭い問題を解決できるのかを解説していきます。
いま羽毛ふとんの臭いに悩んでいる方はもちろん、そうでない方も、臭いが発生してしまったときの対処法を知っておけば今後役に立つかもしれません。
長年使用した羽毛ふとんが新品同様に生まれ変わる「羽毛ふとんリフォーム」や、おすすめの羽毛ふとん収納袋についてもご紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
羽毛ふとんが臭い…原因は主に2つ!
まず、羽毛ふとんの臭いには、主に2つの原因があるんです。
原因1:新品特有の臭い
購入したての羽毛ふとんから、新品特有の臭いを感じることがあります。
臭いがあるからといって不良品というわけではありませんが、この臭いが苦手という方もいるでしょう。
たとえ品質の良い羽毛ふとんだとしても、臭いを気にしながらでは気持ちよく使えないですよね。
原因2:使用中の臭い、長年の使用にともなって生じる臭い
毎日使用している羽毛ふとんや、長年愛用している羽毛ふとんから臭いが発生することもあります。
これは日々使用によって生じるさまざまな要因が、不快な臭いのもとになっている可能性が高いです。
新品の羽毛ふとんと使用中の羽毛ふとんでは、臭いが発生する理由がまったく違うため、対処法も異なります。
次の章では、それぞれ臭いが発生する理由と、その対策についてくわしくみていきましょう。
【新品の羽毛ふとん】が臭う理由と対処方法
臭う理由1:羽毛の種類と油脂分による臭い
羽毛ふとんに使用される羽毛は、グース(ガチョウ)やダック(アヒル)と呼ばれる水鳥の羽根です。
このような水鳥の羽毛には、撥水性や保温性を保つため天然の油脂分が含まれています。
その油脂分が、動物性特有の臭いを発する場合があるんです。これが、いわゆる「獣臭」ですね。
とはいえ、羽毛ふとんは製造過程で羽毛を洗浄するので、羽毛に付着した油脂分や汚れは除去されます。
とくに、日本の品質規格(JIS)には羽毛がしっかり洗浄されているかを示す「洗浄度」の検査基準が設けられていて、この数値が高いほど羽毛は臭いにくいです。
しかし、羽毛ふとんのふかふかな感触を保つには、実は適度な油脂分が必要。
だから、洗浄後の羽毛にもある程度の油脂分が残されており、まったくの無臭ではないこともあります。
新品の羽毛ふとんに感じる臭いは、天然素材ならでは。繊細地がふかふかである証ともいえるでしょう。
羽毛ふとん自体に不備があるわけではないことは覚えておきたいですね。
臭う理由2:保管環境や密封包装による臭いのこもり
新品の羽毛ふとんであっても、出荷までの保管環境や輸送時の環境によって臭いがついてしまうことがあります。
とくに、長く通気性の悪い場所にあったり、密封包装されていた場合は臭いがこもりやすくなるのです。
●いますぐ試せる!新品の羽毛ふとん、気になる臭いを解消する方法
「新品の羽毛ふとんなのに、臭いが気になる…」そんなときは、以下のような対策を試してみてください。
・羽毛ふとんの中の空気を入れ替える
手で羽毛ふとんを押しつぶすようにしてなかに溜まった空気を出し、新しい空気を取り入れましょう。
ふとんの中の空気が新しく入れ替わることで、ふとんにこもった臭いも一緒に外へ出ていきます。何度か繰り返すとより効果的です。
・天日干しする
羽毛ふとんを天日干しすることも、臭い解消に効果的です。湿気を飛ばし、ダニやカビ防止も期待できます。
干すときは、天気が良い日の10時〜15時ごろ、片面1〜2時間ずつを目安に、両面を日光にあてましょう。
ただし、日に当てすぎは羽毛ふとんが変色したり、生地が傷んでしまうなどのおそれがあるため注意が必要です。側生地の劣化を防ぐため、ふとんカバーをつけたまま干すと良いでしょう。
また、夏など日差しが強いときは陰干しでもOK。羽毛ふとんにしっかり風を通すことで臭いや湿気を取り除きます。
グースの羽毛ふとんを選ぶ
羽毛ふとんに使用されるグース(ガチョウ)やダック(アヒル)の羽毛に含まれる油脂分が獣臭を発することを解説しましたが、とくにダック(アヒル)を使った羽毛ふとんは臭いを感じやすいと言われています。
草食のグース(ガチョウ)にくらべて、雑食であるダック(アヒル)のほうが脂質の多い食生活を送っているため、羽毛に臭いが残りやすいのです。
そのため、羽毛ふとんを購入する際はダック(アヒル)よりもグース(ガチョウ)を選ぶと臭いを少なく抑えられるでしょう。
【長く使っている羽毛ふとん】が臭う理由と対策
理由1:汗や皮脂からくる体臭、湿気によるカビ臭
日々使用している羽毛ふとんには、汗や皮脂といった汚れが付着します。
羽毛ふとんにカバーをかけていたとしても付着を完全に防ぐのは難しく、汗や皮脂は少しずつなかの羽毛に染み込んでいきます。
そうして時間をかけて蓄積された汗や皮脂汚れが、気になる臭いの原因となるのです。
また、羽毛ふとんは上記のような汗や梅雨時期などの湿気により、カビ臭が発生してしまうことも。
羽毛ふとんの湿気はカビだけでなくダニの発生にも繋がるため、衛生的にも好ましくありません。
理由2:羽毛や生地の劣化によるホコリっぽい・古びた臭い
使いはじめて何年も経過している羽毛ふとんからは、ホコリっぽいような古びた臭いを感じることがあります。
これは、長年の使用によってなかの羽毛やふとんの側生地が劣化してしまっているため。
とくに、羽毛ふとんの側生地が薄くなっていたり、小さな穴やほころびが確認できるような状態になっていると、なかにはホコリが入り込んでしまい臭いの原因となるのです。
●長く使用している羽毛ふとんの臭いにはクリーニングやリフォームがおすすめ
愛用の羽毛ふとんからこのような汗臭やカビ臭、ホコリっぽく古びた臭いがするようになったら、ふとんのクリーニングやリフォームといったお手入れサービスを利用すべきサイン!
1年以上使用している羽毛ふとんの場合
前の章で解説したような、汗・皮脂汚れや湿気・カビからくる臭いは、購入から1年以上が経過した羽毛ふとんによくみられる症状です。
また、汗・皮脂汚れや湿気が引き起こすカビによって、臭いだけでなくシミや黒い斑点など見た目にもわかる汚れがついてしまうこともあります。
購入から1年以上経ち、羽毛ふとんの臭いや汚れが気になりだしたときは、羽毛ふとん対応のクリーニングに持ち込んでケアするのがおすすめです。
昭和西川ではご自宅で使用している羽毛ふとんをお預かりして丸洗いするサービス 「ふとんクリーニング」を展開しています。
「ふとんクリーニング」は、羽毛ふとんはもちろん、羽根、羊毛、ポリエステル・アクリル含むさまざまな掛けふとん、毛布の丸洗いができる宅配クリーニングサービス。
自分で羽毛ふとんを干したり、コインランドリーへ持ち込んだりするのはとっても、時間や手間がかかるもの。なにより、大きなふとんをあちこち持ち運ぶだけでも結構な重労働ですよね。
でも、昭和西川の「ふとんクリーニング」なら、自宅からふとんや毛布を発送したあとは綺麗になって戻ってくるのを待つだけ! 家事の負担も減らせる画期的なサービスなんです。
掛けふとん2枚・毛布2枚まで一括でクリーニングに出せるので、家族の多いご家庭の方もご安心ください。昭和西川以外で購入された掛けふとん・毛布も対象です。
「ふとんクリーニング」では、450年以上の歴史を持つふとんの老舗・昭和西川の技術を駆使し、お家ではなかなかできないふとんの丸洗いを行います。
繊維の奥に染み込んだ汗の成分からホコリ、カビ、雑菌類、ダニまで綺麗に洗い流せるため、羽毛ふとんの臭いも気にならなくなるんです!
臭いが気にならなくなったときはもちろんシミ汚れもスッキリ落ちるので、ふとんや毛布を清潔に保ちたい方はぜひ試してみてくださいね。
次シーズンに向けて、ふとんの衣替え時期や収納前に行うのもおすすめです。
※お預かり不可能な素材や状態、注意事項についての詳細は公式サイトをご確認ください。
<昭和西川のふとんクリーニング体験レポートはこちら>
7年以上使用している羽毛ふとんの場合
一方、ホコリっぽく古びた臭いを発するようになるのは、購入から7年以上経過した羽毛ふとんに多いといわれています。
また、それほど使い込んだ羽毛ふとんとなると、臭い以外にも気になる点が出てくることも多いでしょう。
たとえば、側生地が傷んでしまっていたり、羽毛が劣化して本来のボリュームが失われていたりなど。
そんなときは、羽毛ふとんのリフォームや買い替えも視野に入れてみましょう。
上記で解説したように、長年使用した羽毛ふとんに「臭いがとれない」「膨らみ(ボリューム)がなくなってしまった」「側生地が薄くなったor破れかけている」といった不調が出てきたとき、買い替えを検討する前に試してほしいのが「羽毛ふとんリフォーム」です。
昭和西川の「羽毛ふとんリフォーム」は、羽毛の洗浄・充填を行い、さらに側生地をまっさらなものに交換することで、見た目も中身も新品の羽毛ふとん同様に生まれ変わらせるサービスです。
「ふとんクリーニング」が羽毛ふとんを外側から清潔にするサービスであることに対し、こちらの「羽毛ふとんリフォーム」では、羽毛の洗浄と充填、側生地の交換によってふとんを内側から清潔に整えます。
臭いが気にならなくなったり、見た目にも美しくなるのはもちろん、新品時のふかふか感が蘇ってくるのも「羽毛ふとんリフォーム」ならではのポイント。
だから、臭いや生地の傷み、羽毛の偏りや吹き出しによるボリューム低下が気になってきた長年愛用の羽毛ふとんをケアするのにぴったりなんです!
「羽毛ふとんリフォーム」は、ふとんの買い替えを検討中の方はもちろん、「経年劣化が気になるけど、思い出のふとんだから長く使いたい」「いただきものの大切なふとんだから、捨てずに使い続けたい」など、いまある羽毛ふとんを大切に使い続けたいと考える方にもおすすめなサービス。
こちらも「ふとんクリーニング」同様、自宅からリフォームしたい羽毛ふとんを発送したら、あとは生まれ変わって戻ってくるのを待つだけです。
昭和西川以外で購入された羽毛ふとんもリフォームOKなので、長年使用した羽毛ふとんの臭いや劣化にお悩みの方はぜひ試してみてくださいね。
※お預かり対象のふとんの種類、注意事項などの詳細は公式サイトをご確認ください。
▼驚きのビフォーアフターを動画でチェック
<昭和西川の羽毛ふとんリフォーム体験レポートはこちら>
羽毛ふとんを清潔に長く使うために大切な3つのポイント
これまで、羽毛ふとんの臭いの原因やその対処方法についてお伝えしてきましたが、羽毛ふとんを長く清潔に使い続けるためには、やはり日々のケアも大切です。
毎日の使用や収納のときに気をつけたいポイントは以下の3つ。
ポイント1:湿気を溜めない
湿気は、羽毛ふとんが臭う大きな原因のひとつです。
なるべく羽毛ふとんのなかに湿気が溜まらないよう、普段から使用後は風通しの良い場所に広げておくようにしたり、定期的に天日干しや陰干しをしたり、自宅のふとん乾燥機を使ったりといったケアを行いましょう。
ポイント2:通気性のよいところで保管する
羽毛ふとんは、使わない時期にクローゼットや押し入れに保管しておくことで湿気が溜まり、カビが生えて臭いが発生してしまうことも少なくありません。
羽毛ふとんを収納するときは、なるべく通気性の良い環境を保ちましょう。
昭和西川では、羽毛ふとん専用の収納バッグを販売しています。
不織布素材で通気性に優れ、中身を押しつぶさないつくりで羽毛ふとんのふわふわ感も守れるアイテムです。
シングル・ダブル兼用の3枚セットだから、ご家族のぶんや来客用の羽毛ふとんなどもあわせて保管できて重宝すること間違いなし!
お洒落なデザインや、持ち運びしやすい持ち手がついているのもポイントです。
ポイント3:定期的なクリーニングでメンテナンス
定期的な陰干しや天日干し、通気性の良い保管などを心がけていても、どうしても自宅でとりきれない汚れや臭いは蓄積していくものです。
羽毛ふとんを長く清潔に使い続けるためには、ときにはプロの手を借りることも大切。
シーズンオフになった羽毛ふとんを収納するタイミングなどで、定期的に「ふとんクリーニング」に出すと良いでしょう。
それでも数年経って経年劣化が気になるようになったら、「羽毛ふとんリフォーム」を試してみるのもおすすめです。
羽毛ふとんの臭いは、原因に合わせた対処で解決できる!
記事をとおしてお伝えしてきたとおり、気になる羽毛ふとんの臭いは、原因に合った対処をすることで解決できます。
新しい羽毛ふとんの臭いが気になるときはふとん内の空気の入れ替えや天日干しを、愛用している羽毛ふとんの臭いが気になるときはクリーニングを。
そして、羽毛ふとんの劣化が激しくなってきたら、リフォームを。
日々のケアにも気をつけながら、気持ちよく羽毛ふとんを使い続けてくださいね。








































