本コラムは「快眠セラピスト・睡眠環境プランナー 三橋美穂の睡眠情報サイト「眠りの悩み別 快眠アドバイス/寝ても疲れがとれない」に掲載されたコラムを転載した内容です。
寝ても疲れがとれない・・合わない寝具や、部屋着で寝ていることが原因かも。大きなイビキをかいていたら要注意!
敷き寝具をチェックしてみましょう
敷き寝具のお尻の部分がへたっていないか、チェックしてみましょう。 他の部分と比べて凹んでいたら、敷き寝具が合わないために、睡眠時の姿勢が適切に保てず、疲れが取れていない可能性があります。
体がリラックスできなくて、どこか力が入った状態のため、血液やリンパの流れが妨げられているのです。 合わない枕も同様です。
一般的な敷布団の寿命は3~5年、マットレスは7~10年が目安です。
眠る時の衣類について
部屋着で寝ている人も多いと思いますが、 部屋着は生地が厚く、縫い目がゴワゴワしているので、寝ている間の肌の刺激になります。
睡眠中には20~30回寝返りをするので、生地の摩擦が大きいと体に余分な力が入ってしまい、十分に疲れが取れません。「パジャマに変えただけで、朝の目覚めがスッキリして驚いた」という感想は、よく耳にします。
ベストな睡眠時間について
また、睡眠時間が短すぎると疲れが取れません。睡眠時間は人それぞれですが、多くの人のベストな睡眠時間は7時間前後です。できるだけ睡眠時間を確保できるように、心がけてみてください。
睡眠時間を取っているのに、ひどいイビキをかいていると、疲れは取れません。 血液中の酸素が減少して、脳は十分に休むことができないからです。とくに呼吸が止まるような場合は治療が必要です。
就寝中にイビキがひどかったり、呼吸が止まったりする方はご注意を
日中の集中力が途切れがちなので、ミスや事故が起こりやすくなります。さらに、高血圧や糖尿病、脳卒中のリスクが高くなることが分かっています。 早めに専門医を受診して、適切な治療を行いましょう。

三橋美穂(快眠セラピスト・睡眠環境プランナー)
寝具メーカーの研究開発部長を経て独立。これまでに1万人以上の眠りの悩みを解決してきており、とくに枕は頭を触っただけで、どんな枕が合うかわかるほど精通。全国での講演や執筆活動のほか、寝具や快眠グッズのプロデュース、ホテルの客室コーディネートなども手がける。
著書に『『オトナ女子の不調と疲れに効く 眠りにいいこと100』(かんき出版)ほか多数。
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