夏に大活躍のタオルケットと、あると便利な敷きパッド。
どちらも体に直接触れる寝具なので、実は知らないうちに汚れてしまっています。
この汚れ、放っておくと嫌なニオイや黄ばみの原因になることも……!
そこで、タオルケットと敷きパッドの洗濯と早く乾かす方法について、ライオン株式会社の生活情報サイト「Lidea(リディア)」にお洗濯情報を掲載しているお洗濯マイスター・大貫和泉さんにお話を聞きました。
「ニオイや黄ばみ」は、就寝中の汗が原因!
私たちは、就寝中にも大量の汗をかいています。汗には水分のほか皮脂などの汚れが含まれていて、これらの汚れは水分と一緒に寝具にしみ込んでしまい、そのままにしておくとイヤなニオイや黄ばみの原因となります。
そこで大切になってくるのが、寝具の洗濯。今回は、タオルケットと敷きパッドのお洗濯方法をご紹介します。
まずはチェック!洗濯表示と洗剤
洗濯表示を見て、家庭で洗濯できるか確認しましょう。
1. 洗濯表示を確認する
裏面についている洗濯表示をチェックして、家庭で洗えるかどうかを確認します。
※洗濯表示は2016年12月1日に改定されました。
新・洗濯表示に「洗濯おけ」や「手洗い」の記号がついているものが、ご家庭で洗うことができる寝具となります。
2. 洗剤を選ぶ
洗濯表示だけでなく、タグの注意書きも確認して、適切な洗剤を選びましょう。
タオルケットや敷きパッドには、サッとしみ込んですすぎやすい、液体洗剤がおすすめです。
目立つ汚れは「前処理」を
汚れが目立つ部分には、汚れに直接原液を塗布してください。
また、汚れが広範囲に渡る場合には、洗剤を水に薄めた液をスポンジに含ませ、汚れになじませます。
1.洗剤液をつくる
洗面器などに水を入れ、洗剤を適量加えて洗剤液をつくります。手が荒れやすい方は、炊事用手袋を使用しましょう。
<水に対する洗剤の量の目安>
・おしゃれ着用洗剤(アクロン)の場合 → 水4Lに対して10mlが目安
・一般衣料用洗剤(スーパーナノックス)の場合→水5Lに対して2ml弱(小さじ1/3程度)が目安
2.汚れに洗剤液をなじませる
汚れを落としやすくするため、やわらかいスポンジに洗剤液を含ませて、汚れている部分に洗剤液をなじませます。
生地を傷めてしまうので、スポンジのかたい面でこすらないように注意しましょう。
3.軽く脱水する
水がたれないように、軽く絞ります。
なお、「季節の変わり目のしまい洗いの時」には、汚れが目立たなくても肌が触れる部分を前処理しましょう。
長期保存で発生する黄ばみやニオイをおさえることができます。
洗濯機のモードは「毛布」「大物洗い」コース
洗濯機で洗う時は、洗濯ネットを使用しましょう。
1.洗濯ネットに入れる
汚れている部分が外側になるように、「ジャバラ状」に折りたたみ、ロール状に丸めて洗濯ネットに入れます。
2.洗濯機に入れる
直接肌が触れて汚れた部分を下側にして洗濯機に入れ、「毛布」または「大物洗い」コースを選びます。
洗剤投入口に洗剤を標準使用量セットし、ボタンを押して水をためます。
気になる汚れがある場合には、液体酸素系漂白剤を漂白剤投入口に入れましょう。
3.水がたまったら一時停止する
敷きパッドは水に浮きやすいため、水がたまったら洗濯機を一時停止して両手で5~6回程しっかり押し沈めましょう。
液体酸素系漂白剤を使用する場合や手が荒れやすい方は、炊事用手袋を使ってください。
洗濯機に入らない場合
洗濯機にタオルケットや敷きパッドが入らない場合は「足踏み洗い」をしてください。
お風呂場の浴槽などを使うと良いでしょう。
これで時短に!かさばる寝具の「干し方」
洗い終わったタオルケットや敷きパッドは、「ジグザグ干し」やハンガーで隙間を広げて、竿にかけます。室内で干す際は、扇風機を当てるとより早く乾かすことができます。
早く乾かすことで、敷きパッドのゴムの劣化をおさえることができます。
詳しい情報はこちらを参照ください。
『「タオルケット・敷きパッド」のお洗濯方法と早く乾かす干し方』
https://lidea.today/articles/744
時間がかかるイメージのある乾燥も、コツを知っていれば手早くできそうですね。愛用の寝具を長く使うためにも、正しい洗い方・干し方を知っておくことはとても重要です。
また、こまめに洗濯するのが難しい場合は、季節の変わり目や寝具の入れ替えの時期にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
次に使う時には、すっきりした気持ちで使用することができますよ!
手順を踏んでしっかりと洗濯・乾燥をすれば、いつでも清潔な寝具で、快適に眠ることができます。
是非一度、正しい洗濯・乾燥方法で、タオルケットや敷きパッドのお手入れを試してみてください。