【サイズ表付き】掛け・敷きふとんの「シングルロング」とは?寝具のプロが意味と選び方を解説!

敷き布団
【サイズ表付き】掛け・敷きふとんの「シングルロング」とは?寝具のプロが意味と選び方を解説!

寝具のサイズ選びって、難しいですよね。

とくに掛けふとんや敷きふとんの場合は、シングル・セミダブル・ダブル・クイーン・キングといった一般的なサイズのほかにも「シングルロング」というように、「ロング」とつくサイズが展開されていることがあります。

でも、「シングルロング」って、あまり聞き馴染みがない方も多いのではないでしょうか?

筆者もはじめて聞いたときは「なにそれ?どういう意味?」状態でした。

そこで「シングルロング」の意味やシングルとの違い、さらに「シングルロング」サイズが生まれた理由、購入時の選び方とポイントについて、ふとんのサイズや歴史にくわしい老舗寝具メーカー・昭和西川のMD(マーチャンダイズ)担当社員に聞いてみました!

【Q&A】教えて昭和西川さん!「シングルロング」をプロが解説

Q.まず、「シングルロング(SL)」とは?

昭和西川
MD社員

「シングル(S)」と「シングルロング(SL)」の違いは何かというと、長さ(縦幅)です。

シングルサイズが150×200cm(掛けふとん)または100×200cm(敷きふとん)なのに対し、シングルロングサイズは150×210cm(掛けふとん)または100×210cm(敷きふとん)。縦の長さが10cmほど長く作られています。

Q .そもそも、なぜ「シングル(S)」と「シングルロング(SL)」があるのですか?

昭和西川
MD社員

「シングル」と「シングルロング」の2つのサイズが存在する理由は、日本の住環境と体格の変化にあります。

その昔、木綿ふとんが主流だったころ、ふとん専門店ではシングルサイズの掛けふとんは150×200cm・敷きふとんは100×200cmの大きさで販売するのがスタンダードでした。
打ち直し(リフォーム)も、このサイズを基準として行われていたんです。

そして、時代の流れとともにふとんの素材が木綿から進化し、掛けふとんは羽毛ふとん、敷きふとんは羊毛やポリエステルの固わたふとんが主流に。

これが戦後あたり(昭和30年代後半〜40年代以降)のことです。

同じ時期、栄養状態の向上により日本人の平均身長が10cm以上伸びたことから、従来のサイズでは「足元がはみ出す」「窮屈に感じる」という声が増えてきます。

それに伴い、ふとんのサイズは【シングル掛けふとん:150×210cm】【シングル敷きふとん:100×210cm】というようにJIS規格で標準化され、多くのふとんがこのサイズで作られるようになりました。

ということで現在は、昔ながらの木綿ふとんをはじめとする和ふとんの150×200cm(掛けふとん)・100×200cm(敷きふとん)を「シングル」と表記し、現代の一般的なサイズである150×210cm(羽毛掛けふとん)・100×210cm(羊毛・固わた敷きふとん)を「シングルロング」と表記するようになったのです。

ちなみに、カバーリングのサイズは【シングル掛けふとん用:150×200cm】【シングル敷きふとん用:105×205cm】、【シングルロング掛けふとん用:150×210cm】【シングルロング敷きふとん用:105×215cm】となっています。
※敷きふとん用のカバーリングの場合、厚みを考慮して、シングル・シングルロングともに横幅が5cmずつ大きく作られています

最近は「シングルロング」サイズの羽毛ふとんや羊毛固わた敷きふとんが多くなっていますが、ご年配の方など和ふとんがお好きな方からの需要もあり、従来の「シングル」サイズも並行して販売が続いています。

そのため、現在は「シングル」と「シングルロング」2つのサイズが併存している状態です。

<シングルとシングルロングのサイズの違い>

アイテム シングル (S) シングルロング (SL)
掛けふとん 150×200cm 150×210cm
敷きふとん 100×200cm 100×210cm
掛けふとんカバー 150×200cm 150×210cm
敷きふとんカバー 105×205cm 105×215cm

Q.「シングルロング(SL)」サイズがある寝具を購入するときの選び方を教えて!

昭和西川
MD社員

解説してきたとおり、掛けふとん・敷きふとん・掛けふとんカバー・敷きふとんカバー、どれも現在の主流サイズは「シングルロング」です。

主流であるがゆえに、実寸が「シングルロング」ながら表記は「シングル」という商品が多くなっています。

とはいえ、従来の「シングル」も販売が続いているので、購入時はサイズ表記を忘れず確認してください!

とくに、カバー類を買うときは、ふとんのサイズと合わないものを購入してしまわないように注意しましょう。

「シングル」「シングルロング」どちらかだけではなく、ふとん本体に縫いこまれた洗濯絵表示に記載の“〇〇cm×〇〇cm”という実寸サイズの詳細をチェックしてから購入すれば、一番間違いが起こりにくいと思います。

Q.サイズ以外にも重視すべきポイントはある?

昭和西川
MD社員

はい。掛けふとん・敷きふとん・掛けふとんカバー・敷きふとんカバーには、それぞれサイズ以外にも重視したい選び方のポイントがあります。

各アイテムごとに、おすすめの生地を中心に選び方のコツをご案内するので、どんな商品を買うべきか迷ったときはぜひ参考にしてみてくださいね。

●掛けふとん

現在の掛けふとんの主流のサイズは「シングルロング」(150×210cm)です。

敷きふとんは、ほどよいクッション性と湿度のコントロール力が大切。
羊毛混のものや、何層か重ねて構成されている敷きふとんを選ぶと良いでしょう。

注意点として、羊毛のみの敷きふとんは、とても高価になります。
そして、ポリエステルのみの敷きふとんは湿度のコントロール力が弱めなので、蒸れやすさを感じる場合があります。

そのため、ポリエステルと羊毛の混ざっているものが程よい反発性と湿度調整を感じられておすすめです!


●掛けふとんカバー

現在の掛けふとんカバーの主流のサイズは「シングルロング」(150×210cm)です。

羽毛ふとんには、肌にあたる部分が天然素材のコットンでできたカバーを使うのが最適です。

また、羽毛がマザーグースやグース素材の場合は、細番手の糸を使った綿サテンや綿ガーゼなどの軽やかなカバーを選ぶと、羽毛ふとん本来の軽さや性能が際立つためおすすめです。

細番手とは?
「番手」は糸の太さを表す言葉。数字が大きいほど細い糸になり、寝具では40番手がもっともポピュラーで、60〜100番手が細番手にあたります。細番手の糸で織った生地は軽やかで柔らかく、なめらかで光沢のある肌触りが特徴です。細番手の糸は、高級なシャツやドレスなどにも使用されます。


●敷きふとんカバー

現在の掛けふとんカバーの主流のサイズは「シングルロング」(150×210cm)です。

敷きふとんカバーは、掛けふとんカバーと同じシリーズや同じ生地で販売されていることも多いですが、ポイントは毎日の寝返りにも耐えられる摩擦に強い生地のものを選ぶことです。

そこでおすすめなのが、40番手の糸を200本の密度でブロード織にした生地の敷きふとんカバーです。しっかりとした強度があり価格もお手ごろなので、ぜひチェックしてみてくださいね。

40番手とは?
「番手」は糸の太さを表す言葉。数字が大きいほど細い糸になり、寝具では40番手がもっともポピュラーで、60〜100番手が細番手にあたります。40番手の糸で織った生地は中肉厚で、厚すぎず薄すぎず、汎用性が高くオールシーズン使いやすい定番。毎日のお洗濯にも耐えられる丈夫さと心地よい肌触りのバランスがとれています。

200本とは?
糸の密度を表す言葉。ここで紹介した200本ブロードとは、1インチ(2.54cm)四方にタテ糸とヨコ糸を合計200本使って織られた、高密度な綿の平織り生地を指します。生地の目がしっかり詰まっていて、洗濯を繰り返してもへたりにくい厚みで、密度の高さからホコリも出にくいと言われています。

選び方に迷わない!掛け・敷きふとんサイズ表

「シングルロング」を含む、一般的な掛けふとん・敷きふとんのサイズと、それに合わせるカバーの実寸を一覧表にしました。
ぜひ購入前に、お手持ちの寝具に記載された実寸サイズと照らし合わせてみてください。

サイズ/アイテム 掛けふとん 敷きふとん 掛けふとんカバー 敷きふとんカバー
シングル (S) 150×200cm 100×200cm 150×200cm 105×205cm
シングルロング
(SL)
150×210cm 100×210cm 150×210cm 105×215cm
セミダブル (SD) 170×210cm 120×210cm 170×210cm 125×215cm
ダブル (D) 190×210cm 140×210cm 190×210cm 145×215cm
クイーン (Q) 210×210cm 160×210cm 210×210cm 165×215cm
キング (K) 230×210cm 180×210cm 230×210cm 185×215cm

※敷きふとんカバーは、ふとんの厚みを包み込むぶん、ふとん本体よりも5cmほど大きく作られているのが一般的です。
※現代の主流は「シングルロング」ですが、商品名が「シングル」とだけ表記されている場合もあります。必ず実寸を確認しましょう。

⚫︎心地よく眠るための選び方ポイント!


①掛けふとんは身長+30cmを意識
足元を冷やさず快適に眠るため、掛けふとんは身長+30cm以上長いのが理想的です。
身長が高めの方にはやはり、「シングルロング」などの長さが210cmあるサイズがおすすめ!

②敷きふとんは肩幅+左右20cmがラク
敷きふとんは肩幅+左右20cmずつあると、寝返りがしやすくなります。
とくに1枚のふとんに数人で眠る場合は、ゆったりとリラックスするためにもぜひ意識してみてください。

③部屋の広さと要相談
広々眠れる大きなサイズの寝具って憧れますよね。
しかし、ダブル以上のサイズを置く場合は、寝室の通路スペースが確保できるかどうかもチェックしましょう。 レイアウトのシミュレーションをする際は、お部屋の実寸を測ることもお忘れなく!

【まとめ】「シングルロング」は現代の日本人に合ったサイズ。購入時は確認が大切!

掛けふとん・敷きふとん・掛けふとんカバー・敷きふとんカバーによくある「シングルロング」とは、現代の日本人に合わせて昔ながらの「シングル」よりも10cmほど長く作られたサイズであるとお分かりいただけたのではないでしょうか。

現在は「シングルロング」のサイズが主流ではあるものの、従来の「シングル」も販売が続いていたり、お店や購入サイトによっては「シングル」表記で実寸は「シングルロング」の商品もあったりと、私たちユーザーにとってはややこしい部分もあるのが実態です。

そのため、商品を選ぶときは「シングル」「シングルロング」という名称だけで判断せず、必ず“〇〇cm×〇〇cm”という実寸まで確認するのが失敗しないためのポイント。
買おうとしているアイテムが求めているサイズかどうか、あなたのお手持ちの寝具に合う大きさかをきちんと見極めてから購入してくださいね。