スマホを見たあと、眠るためにできること ― 光と緊張を手放す夜習慣 - 目・首まわりのセルフケア・呼吸で切り替えるミニ習慣

快眠アイデア
スマホを見たあと、眠るためにできること ― 光と緊張を手放す夜習慣 - 目・首まわりのセルフケア・呼吸で切り替えるミニ習慣

寝る前、ついスマホを見てしまう。気づけばSNSや動画を眺めていて、あっという間に時間が過ぎていた……。そんな夜はありませんか?

身体は休みたいサインを出しているはずなのに、頭だけが冴えて落ち着かない。ベッドに入っても考えごとが止まらず、なんとなくリラックスしきれない。現代では、とても自然なことかもしれません。

スマホは、私たちの生活に欠かせない便利な相棒です。仕事の連絡、情報収集、エンタメ、友人との交流。一日の終わり、ギリギリまで触れている方も多いと思います。「スマホを見ない」のが理想ではありますが、それが難しい時だってありますよね。

そこで、まずは眠る前に“休息モード”へやさしく切り替えてあげることから始めてみませんか?今回は、スマホのあとも心地よい夜を過ごしやすくなる、目・首まわりのセルフケアと呼吸習慣をご紹介します。

なぜスマホのあと、落ち着かなくなるの?

よく知られているのが、画面から出る“ブルーライト”の刺激です。強い光を浴びることで、脳が「まだ昼間かな?」と勘違いしやすくなり、お休みモードへの切り替えに影響すると言われています。

しかし、原因は“光”だけではありません。SNSやニュースなど、たくさんの情報に触れることで、脳は無意識のうちに刺激を受け続けています。感情が動いたり、考えごとが増えたりすることで、身体が休息の準備を整えづらくなるのです。

さらに、スマホを見る姿勢にも注意が必要です。画面に集中すると、知らないうちに顔が前へ出て、呼吸が浅くなりがちです。首や肩まわりに緊張がたまると、全身の力も抜けにくくなります。

最近では、iPhoneに「画面が近すぎます」と知らせてくれる機能もあります。こうしたツールも味方につけながら、目や身体への負担を少しずつ減らしていきましょう。

「見ない」が難しくても、“切り替える”を意識する

「寝る前はスマホ禁止」と決めつけてしまうと、できなかった時に自分を責めてしまい、余計に緊張が高まることも。だからこそ、無理に禁止するのではなく、“自分を癒やすための切り替え時間”をつくってあげることが大切です。

たった数分でも、目や首をゆるめ、呼吸を整えるだけで、身体は少しずつ安心感に包まれていきます。ヨガでも、心を落ち着かせたい時は、まず身体の余分な力を抜くことを大切にします。頑張って寝ようとするよりも、「自然と力が抜けていく状態」へ近づけていくのがポイントです。

眠る前におすすめの3つのミニ習慣

これらの習慣をおすすめします。

1. 目の奥をゆるめる「手のひら温め」

まずは、両手を軽くこすり合わせて温めます。その手のひらを、やさしく閉じた目の上へ。目をグイッと押さえずに、ふんわり包み込むのがコツです。じんわりとした温かさを感じながら、ゆっくり呼吸を続けましょう。

ポイント: 明るい画面を見続けたあとに、意図的に「暗さ」と「温もり」を感じる時間をつくることで、脳も少しずつ落ち着きを取り戻していきます。

2. 首・肩まわりのリセット

1.スマホ姿勢で固まった首や肩を、やさしく解放してあげましょう。 背筋を軽く伸ばし、背中の後ろで手を組みます(届かない場合は手首を持つだけでもOK)。
2.その手を背中の左側に少しスライドさせます。
3.頭をゆっくり右へ倒し、首の左側が心地よく伸びるのを感じます。反対側も同様に行いましょう。

ポイント:「しっかり伸ばそう」と頑張らなくて大丈夫。「気持ちいいな」と感じる範囲で十分です。首まわりの緊張がほどけると呼吸が深くなり、リラックスした状態へ移りやすくなります。

3. “吐く”を長くする呼吸

眠る前は、「吸う」ことよりも「ゆっくり吐く」ことを意識してみましょう。 軽く膝を立てて仰向けになるか、楽な姿勢で座ります。鼻からやさしく吸って、口から細く長く、ため息をつくように吐き出します。

おすすめのリズム:「4秒吸って、6〜8秒吐く」。 吸う息よりも吐く息を少し長めにすることで、身体が「もう休んでいいんだよ」というサインを受け取りやすくなります。数回繰り返すだけでも、頭の中のざわつきが静かになっていくのを感じられるはずです。

おわりに

スマホはこれからも、私たちの暮らしに寄り添う存在です。だからこそ、「使ってはいけない」と遠ざけるのではなく、上手に付き合いながら、眠りへ切り替えるコツを身につけたいもの。

今日も一日頑張った目と脳、そして身体を、やさしく労わってあげましょう。眠る前のほんの数分が、明日のあなたをそっと支えてくれるはずですよ。



金井千佳
睡眠ヨガインストラクター/ヨガニードラ・セラピスト

米国ヨガアライアンス認定指導者200時間修了。2016年からヨガ講師として活動を始め、2020年にオンラインクラス「きがるヨガ」を開講。頑張りすぎないヨガを伝えている。東京と淡路島でのデュアルライフを楽しみながら国内外でリトリートを企画。睡眠やヨガに関するコラムを執筆し、心地よい暮らしのヒントを提案している。司会者としても活動中。