羽毛ふとんは長く使ううちに、
・汚れが落ちない/変色している
・ボリュームがなくなってきた
・羽毛が吹き出している/偏っている
などなど、どうしても汚れたり形が崩れたりしてしまいますよね。
でも、中の羽毛は正しくメンテナンスすれば100年以上使えると言われている大切な資源。
まだまだ身体をあたためてくれる力は十分あります。
何年も使い続けた羽毛ふとんでも、捨てずに適切なリフォームを施すことで、まるで新品のようなふわふわ感を取り戻すことができるんです。
実際に昭和西川では「祖父母や両親が大切にしていたものなので捨てたくない」「結婚・進学・就職などのお祝いにもらった思い出の品」「奮発したふとんなのでまだまだ使いたい」など、たくさんの思い出が詰まったふとんをお預かりしています。
今回は、「羽毛ふとんリフォーム(打ち直し)って何?」「興味はあるけど具体的に何をするの?」という疑問にお答えすべく、埼玉県本庄市にある、昭和西川の羽毛ふとんリフォーム工場に潜入!
羽毛ふとんリフォームの詳しい工程をご紹介します。
実際に全工程を見学!
今回伺ったのは、2024年4月25日に新しくオープンしたばかりの「昭和西川羽毛製造 本庄第2工場」
とても大きく驚きましたが、ここまでの設備は国内最大級とのこと…!
まだ新築の匂いが残る綺麗な建物でした。

6つの羽毛洗浄ラインと4台の羽毛充填(じゅうてん)機を備え、年間5万枚の加工を目指すという規模の大きさにびっくり。
ここに届いた羽毛ふとんは、お客様ごとに個別に管理され、1つ1つ人の手によって生まれ変わります。
①解体
はじめに、手作業で羽毛ふとんを解体していきます。 なかなか見ない光景にびっくりしましたが、これはふとんの丸洗いでは出来ないなぁと納得!

②洗浄
解体しダスト除去された羽毛は、羽毛を洗浄する機械に入れ、直接洗います。 羽毛ふとんを自宅やコインランドリーで洗うと、中で羽毛が絡まってしまうというのはよく聞きますが、中身だけを洗うのでその心配もなし。

洗い終わった羽毛はこんな感じでぺしゃんこ。
これがまたふかふかになるのか…?と、思わず心配になってしまいました。

③ 乾燥、除塵、冷却
その後、羽毛は大きな機械に入り、乾燥と冷却を行います。

出てきた羽毛は一度袋詰めされるのですが、すでにボリュームがすごい…!!
さすが専用工場です。

④充填
洗い終わってふかふかに戻った羽毛は、専門の職人さんによって専用の機械を通して新しい綺麗な側生地に詰められます。
解体された羽毛ふとんは洗浄・除塵によって羽毛が少なくなっているため、羽毛を追加するのですが、追加する羽毛の量や種類はプランによって異なり、お住いの環境(寒さ)や予算に合わせて選べるのも嬉しいポイントです。

キルトマスという、羽毛のお部屋にふっくら詰められていく手つきは職人技そのもの。
瞬く間にふかふかに膨らんでいくふとんを見ていると、思わず飛び込みたくなってしまう程気持ちよさそうでした。

⑤ 縫製(口縫い)/検品/検針
充填されたふとんは、羽毛が吹き出さないよう熟練の職人さんによってひとつひとつ丁寧に縫製、閉じられていきます。 その後、丁寧な検針が行われます。

職人さんの目視はもちろん、金属探知機に通して確認してくれるので安心です。
⑥梱包
新品同様に生まれ変わった羽毛ふとんは羽毛バッグに収納され、大切に梱包されます。


ここからまたお客様のもとへ帰っていくのだなと思うと、ついていって開封した時のリアクションを見たくなってしまいます。
まとめ
工場と聞くとほとんど機械がやってるのかなと思っていましたが、実際に行って見てみると「各工程ここまで手作業なのか…!」と、こだわりの高クオリティは圧巻です。
ここまでやっているのにコスパ良すぎて心配になってしまうほど職人さんの加工技術がふんだんに使われていました。
大切なふとんを捨てずに長く使えるということはもちろん、ゴミとして処分しないことで環境に優しいのも素敵なポイントですよね。
長く愛用している大切なふとんをお持ちの方は是非羽毛ふとんリフォームを利用してみてください。
料金プランなどの詳しい情報は公式サイトからチェック!