枕のベストフィッティング
枕は快眠の為の重要アイテム

2023年12月7日

肩や首の凝りは枕が原因かも?

朝起きた時に、肩や首に凝りや痛みを感じるという方。もしかしたらその原因は、合わない枕を使用しているからかもしれません。
自分の体に合っていない枕で眠ると、寝姿勢が悪くなり、肩や首に負担がかかってしまいます。枕は快眠のための重要なアイテムのひとつです。最適な枕を使用することで、痛みの改善だけではなく、快眠にも繋がります。肩や首の凝りで悩んでいる方や睡眠の質を向上したい方は、一度枕を見直してみてはいかがでしょうか。

枕選びは「素材」「高さ」「幅」がポイント

枕はマットレスや敷布団と一緒に選ぶのが理想です。というのも、それらの固さによって枕に頭をのせたときの高さも違ってくるからです。難しい場合は、現在使っているマットレスのメーカー名や硬さなどを販売員に伝えたうえで選ぶと良いでしょう。

まずは、素材選びから。枕の中身の素材は、十種類程あると言われていますが、自分の好きなものを選びましょう。枕の素材や使用感は、個人の好みで選んだほうが自分に合う枕に巡り合える可能性が高くなります。
ただし、ホテルで使用されているような羽毛タイプのものは、よほど工夫のあるものでない限り、あまりおすすめではありません。見た目がいかにも気持ちよさそうで、かつ一瞬の肌触りがいいですが、頭が深く沈み込んで首が安定せず、寝返りが打ちにくくなります。基本的には、頭と首をしっかり支えてくれるウレタン製で、沈み込みすぎないものがおすすめです。

次に、高さが合うものを選びます。女性は、男性よりも低めがフィットする傾向にあります。ただ、首が長い女性は高めが、首が太くて短い男性は低めが合います。自宅と同等の硬さのマットレスや敷ふとんにのせて実際に寝てみましょう。
いろいろな高さの枕をいくつか試してみて、呼吸がしやすいこと、横顔が美しいことが判断材料となります。二重顎になっていたり、顎が上がりすぎて横顔がマヌケに見える場合は、高さがあっていない可能性があります。
高すぎる枕だと首が前に折れて、イビキをかきやすくなります。横から見て二重顎になっていたら完全にアウトでしょう。逆に低すぎると口が開きやすくなり、風邪をひきやすくなります。また高すぎても低すぎても呼吸はしにくく、肩や首も凝りやすくなります。横になっているときでも立っているときと同じ美しい姿勢が保てていることが重要です。

続いて、実際に寝返りが打ちやすいかどうかをチェックします。枕の横幅は、頭の大きさの2.5〜3倍くらいが理想です。寝返りしたときに、頭が枕からずり落ちる心配がない幅の枕を選びましょう。

フィッテイングのポイント

  • 基本的に好きな素材を選ぶ
    ただし、ある程度の弾力性があるウレタン素材が一番おすすめ
  • 女性は低め 男性は高め
  • 横幅がひろいもの 自分の頭2.5個以上あると安心
  • 自宅と同等の固さのマットレスや敷ふとんの上で試す
  • 寝返りが打ちやすいか
  • 横向きで寝ても肩に圧迫感がないか
  • 仰向けで寝て、全身の力がぬけるか
  • 呼吸がしやすいか
  • 横顔が綺麗か

高すぎる場合

顎をひきすぎる

<見極めのポイント>
顎がたるむ 二重顎になる 肩が浮く

<高過ぎるとなぜダメ?>
・気道が塞がり呼吸がしにくいため、眠りが浅くなる
・イビキをかきやすくなる
・首に痛みが出たり、肩がこりやすくなる
・首にシワができやすくなる

低過ぎる場合

顎が上がりすぎる 口が開く場合も

<見極めのポイント>
横顔がマヌケに見える

<低過ぎるとなぜダメ?>
・気道が塞がり呼吸がしにくいため、眠りが浅くなる
・口が開くと風を引きやすくなる
・首に痛みが出たり、肩がこりやすくなる

ちょうどいい高さの場合

呼吸がしやすく、横顔が美しい

おすすめ枕のご紹介 「ムアツまくら 高弾性/ロータイプ(低め)」

◆商品説明

高い弾力性があり、頭をしっかり支える高弾性・LOWタイプのムアツ枕
いくつもの点で、頭を無理なく支えます。
高弾性タイプの特徴は、寝返りを打ちやすくする弾性の高いタイプのウレタンを採用。
1cm厚のシートが2枚入っています。シートの出し入れで細かく高さ調整が可能です。

◆商品レビュー

ムアツまくらは、ムアツマットレス同様に表面が凸凹構造になっています。頭・首を点で支えるため、圧迫を分散。最適なポジションで眠りにつくことができます。
まくらの形状は、中心部が低くサイドが高くなっているので、横向き寝の時も、肩が圧迫されることなく寝心地も合格。カバーは手触りもよく、ポリジン加工を採用しているため防臭抗菌にも優れています。清潔に保つことができるので、洗濯の回数を減らすことができるのも魅力のひとつに感じています。
種類は、弾力性の高い高弾性タイプと、通気性の高い高通気タイプの2種類。私は寝返りのしやすさ重視なのとどちらかというと「もっちり」とした触感が好きなので高弾性タイプを愛用していますが、汗をよくかく方や少し固めの触感がお好きな方は高通気タイプがよいかもしれません。それぞれ高めのタイプと低めのタイプがあります。好みの触感や機能性で選んでみてください。

西川ユカコ/睡眠研究家

昭和西川株式会社 代表取締役副社長 「睡眠サービスコンソーシウム」理事
「ミス日本」ファイナリスト勉強会講師 NHK文化センター青山教室講師

雑誌編集者としてハースト婦人画報社に10年間勤務。現在は昭和西川副社長として、眠りの総合サロン「ムアツスリープラボ」をプロデュースし所長を務める。
また、各界の専門家と快眠のためのグッズ開発、ホテルや施設の睡眠やお昼寝監修、各種メディアへの寄稿などを行っている。

著書「最強の睡眠(SBクリエィティブ)」はAmazon脳神経科学・神経内科学部門で1位を獲得し、中国、韓国、香港、台湾、マカオなどでも翻訳版が発売中。
主な出演実績:NHK「あさイチ」、フジテレビ「めざましテレビ」「ノンストップ!」、FM東京「ブルーオーシャン」、J-WAVE「ゴールドラッシュ」、TBSラジオ「小森谷徹のFINE!」
婦人画報、GOETHE(ゲーテ)、週刊朝日、週刊現代、Forbes(フォーブス)UIA(マキア)など。クロワッサン、ELLE(エル)、FIGARO(フィガロ)、日経WOMAN、MAQ

おすすめ特集季節に合った注目のアイテム