快眠湿度は約50%! 布団の除湿をしていますか?

2023年10月12日

快眠できる布団の中の温度と湿度があるのをご存知ですか?
「温度33℃±1℃、湿度50%±5%」
実はこれ、一年中同じです。
温度33℃と聞くと暑いように思うかもしれませんが、これは体温より少し低い、人肌程度の温かさ。室温が高い夏は掛け布団を薄手にしますが、室温が低い冬は厚手にして保温性を高め、私たちは自然に33℃に近づけています。

寝具のイメージ

一方、湿度はどうでしょうか?
人は体温を下げて深く眠るために、一晩で300~500ccほどの汗をかくと言われています。その汗をもっとも吸収するのが敷き寝具。湿気を含んでジメジメしていると、夏は汗の蒸発を妨げるので蒸し暑く、冬は必要以上に体の熱が奪われて寒くなり、睡眠の妨げになります。
ひんぱんに布団を干したり、布団乾燥機をかけるなど、お手入れを心がけてみてください。布団がカラッとして湿度が下がると、快適性がグンとあがります。

布団乾燥機のイメージ

忙しくてメンテナンスをする時間がとれない方におすすめなのは「除湿シート」「除湿パッド」。
吸湿性に非常に優れた生地を使用しており、敷き布団やマットレスの下に敷いて使うと、湿気を吸い取ってくれます。

除湿パッド

布団やマットレスが密着する畳やベッドフレームは蒸れやすく、気づいたときにはカビだらけ!ということも…。
とくに日当たりのわるい北向きの場所に寝室がある場合や、一日中布団を敷きっぱなし、マットレスをフローリングに直接敷いている場合は、使うことをおすすめします。

汚れた寝具のイメージ

除湿シートやパッドには湿度センサーがついており、天日干しをするタイミングを色の変化で知らせてくれます。ときどきチェックしてみてください。
実は私も、除湿パッドを長年使っています。今の寝室になってからは、お手入れの色が変わることは少ないですが、敷いてあると安心感があります。寝具に携わっている人なら「使った方がいいよね」と思う、隠れたヒット商品でもあります。

湿度センサーのイメージ

人は夏だけでなく、冬でも汗をかいています。一年を通して活躍するアイテムなので、ぜひチェックしてみてください。

三橋美穂(快眠セラピスト・睡眠環境プランナー)

全国での講演活動のほか、寝具や快眠グッズのプロデュースも手がける。著書に『眠りのさじ加減 65歳からのやさしい睡眠法』(青志社)ほか多数。
わかりやすく実践的なアドバイスには定評があり、NHK「あさイチ」TBS「ひるおび!」日本テレビ「ヒルナンデス!」など、テレビ番組にも出演多数。