朝の目覚めが悪く、なんだかスッキリしなかったり、重だるく疲れがとれていないと感じることはありませんか?その原因は、睡眠の質や、眠りの深さに問題があるかもしれません。今回は、良い目覚めを迎えるための対処法をご紹介します。
良い目覚めは睡眠中に分泌される「成長ホルモン」が鍵
睡眠中には「成長ホルモン」が分泌され、体の各器官に働きかけて、肌、筋肉、臓器、骨など全身の修復と再生をします。疲労回復や気力、体力、集中力を維持したり、免疫力アップなどにも深く関わっています。心身の健康のためには非常に重要な「成長ホルモン」は、睡眠中つねに分泌されているわけではありません。大事なのは「眠りはじめの3時間」。この3時間で目を覚ますことなく、できるだけ深く眠れると、成長ホルモンの分泌を最大(1日に分泌される成長ホルモンの7〜8割)にすることができます。つまり、眠りはじめの3時間を深く眠ることを心がけることで、体がリカバリーされるため、朝の良い目覚めに繋がるのです。
眠りはじめの3時間はゴールデンタイム。やってはいけない3つのこと!
眠りはじめの3時間は、「眠りの深さ」が重要です。深い眠りにつなげるために次の3つのことに気をつけましょう!
1.うたた寝はしない
「テレビや携帯を見ながらソファで1時間ほど眠り込んでしまい、一度おきてからベッドで寝直した」というような経験があなたにもあるかもしれません。これだと、「眠りはじめの3時間」が分断されてしまいます。たとえ、ベッドに移ってから直ぐに眠れたとしても、1度目を覚ましてしまうと、以後、成長ホルモンはあまり分泌されなくなります。
2.寝る前のお酒は飲まない
スムーズな寝つきを得るために、お酒の力を利用している方もいるでしょう。たしかに酔っ払ってしまうと、一時的には眠れます。しかし、お酒を飲むと短時間で眠りに落ちるけれども、アルコールの分解作業によって眠りが浅くなることがわかっています。さらにアルコールの分解には体内の水分が使われるために、喉が渇いて寝苦しくなり睡眠の質をさげる原因に。また、寝る前にお酒を飲んで、寝ついてから2時間くらいたってトイレに行きたくなって起きた場合も、前途のとおり、眠りはじめの3時間が分断されてしまいます。
3.満腹は厳禁!
食事後すぐに就寝すると、体は消化活動を続けているため、眠りが浅くなります。また成長ホルモンは、空腹時に分泌されやすいことが分かっています。「お腹いっぱい」という状態で眠れば、消化のために眠りが浅くなるだけでなく、大事な眠りはじめの3時間に成長ホルモンが分泌されることを邪魔してしまいます。少なとも、就寝の2〜3時間前には食事を終えるのが理想です。
良い眠りにつなげるためのリラックスヨガ
就寝前は激しい運動ではなく、全身をほぐすストレッチ程度のやさしいヨガがおすすめです。お風呂に入った後、血行がよくなっているタイミングでぜひ取り入れてみてください。
橋のポーズ
リラックス、不眠症緩和、腰痛改善、下半身のめぐりが良くなる
1.仰向けになります
2.両手は対側の姿勢。手のひらは下向きにします
3.両膝をたて、足は腰幅にします 4.両手をバンザイの姿勢にします
5.息を吸いながらお尻をもちあげます
6.ポーズをキープしながら、呼吸を5回目安におこないます
7.手とお尻をおろして、ひざも片足づつ丁寧にゆかにおろします
8.手のひらを上向きにして、脇の間はボール1〜2つ分スペースをあけます
9.全身の力を緩めて、目をとじてリラックス。一呼吸つきましょう。