金井千佳
睡眠ヨガインストラクター/ヨガニードラ・セラピスト
米国ヨガアライアンス認定指導者200時間修了。2016年からヨガ講師として活動を始め、2020年にオンラインクラス「きがるヨガ」を開講。頑張りすぎないヨガを伝えている。東京と淡路島でのデュアルライフを楽しみながら国内外でリトリートを企画。睡眠やヨガに関するコラムを執筆し、心地よい暮らしのヒントを提案している。司会者としても活動中。
旅行や出張など、いつもと違う場所へ向かうとき。目的地で何をするかに気持ちが向きがちですが、実は「移動」も旅の大切な時間のひとつです。特に長距離の移動では、長時間同じ姿勢で過ごしたり、周囲の音や光、温度など、普段とは違う環境に身を置くことになります。海外へのフライトなら、さらに時差も加わり、いつもの生活リズムを保つのが難しく感じることも。そんなとき、移動中から「休む」ことを意識してみませんか?
無理に眠ろうとするのではなく、まずは身体と心がゆったり過ごせる環境をつくること。移動時間を、ただの移動ではなく、自分をいたわる休息時間として過ごしてみましょう。
旅先で突然新しいことを始めるより、普段から自分なりの「心を落ち着かせるルーティン」をつくっておくのがおすすめです。たとえば、温かい飲み物をゆっくり飲む、好きな香りを楽しむ、目元をやすませるなど。毎晩同じことを繰り返していると、その時間が「そろそろオフに切り替える時間」と、自然と気持ちをほぐす合図になっていきます。「いつもの心地よさ」は、環境が変わる旅先でも、自分を安心させてくれるお守りのような存在になるでしょう。
私が実際に愛用している旅のお供をご紹介します。どれも、移動中や旅先で心地よく過ごし、ゆったりリラックスするために持っていくもの。よかったら、次の旅の参考にしてみてください。
光をやわらげるための必須アイテム。使いすての温かくなるタイプのアイマスクを持参することも。目元を温かい蒸気で包み込み、ゆっくり休みたいときだけでなく、目を閉じてひと息つきたいときにも重宝します。
長時間移動のときは欠かせないアイテムのひとつ。空気で厚みを調節できて折りたためるタイプなら、持ち運びも嵩張らずに便利です。
周囲の音が気になるときは耳栓。自然音やリラックスできる音を聴きたいときはイヤホンを。音との距離を自分で調整できるようにしています。
普段使っている香りをひとつ。いつもの香りがあると、慣れない場所でも「ほっと一息つく時間」を思い出すきっかけになります。周りへの配慮は忘れずに。
機内や車内は、思った以上に温度差を感じることがあります。肩からかけたり、首元にまいたり、ひざにかけたり、さっと調整できるストールは旅の強い味方です。
移動中に温かいものをゆっくり味わうと、それだけでも「少し休もう」と気持ちを切り替えるきっかけに。お気に入りを持っていくのもおすすめです。
そして、服装も大切なポイント。私は、肌ざわりがよく、締めつけの少ない服や靴を選ぶようにしています。「休むための準備」というより、「長い移動を心地よく過ごすための準備」と考えると、選ぶものも少し変わってきます。長距離フライトの時はスリッパタイプの、さっと履けるサンダルを持参します。
アーユルヴェーダの考え方では、移動や環境の変化が多いときは、気分が慌ただしくなりやすいと考えられています。そんなときにおすすめなのが、片鼻呼吸法。左右の鼻を使って交互にゆっくり呼吸する方法で、座ったままでも取り入れられます。気持ちを無理に鎮めようとするのではなく、呼吸に意識を向けて、まずはひと息。移動中の気分転換の習慣としておすすめです。
旅先で穏やかに過ごせたとき、どんな環境だったでしょう。振り返ることで、自分が心地よく過ごすために必要なものが見えてくるかもしれません。旅のために始めた習慣を、帰宅してからも続けてみる。反対に、普段の「くつろぎ習慣」を旅先にも持っていく。リラックスした時間は、夜になって突然つくるものではなく、一日の中で少しずつ「休みへ向かう準備」をしていくもの。「移動時間を、休息時間に。」旅のはじまりから、自分をいたわる時間をつくってみませんか。
米国ヨガアライアンス認定指導者200時間修了。2016年からヨガ講師として活動を始め、2020年にオンラインクラス「きがるヨガ」を開講。頑張りすぎないヨガを伝えている。東京と淡路島でのデュアルライフを楽しみながら国内外でリトリートを企画。睡眠やヨガに関するコラムを執筆し、心地よい暮らしのヒントを提案している。司会者としても活動中。