使い方次第! 実は1年中快適に使える便利な羽毛布団

2023年5月17日

羽毛布団は何月まで使えますか?そんな質問を頂くことがあります。羽毛布団と聞くと、寒い冬に使用するイメージが大きいかもしれませんが、1年を通して季飾ごとに使い分けるのが正解。私も一年中愛用しています。
快適な睡眠をとるための掛け布団の素材として、これ以上のものはない!と断言できるものが羽毛なのです。
今回は、羽毛布団がオススメな理由と1年中愛用するための「揃え方のコツ」をご紹介いたします。

羽毛布団がオススメな理由

1.湿度温度の調整を自動で行なってくれる
2.軽いので寝返りが打ちやすい
3.肌沿いが良く冷気をシャットダウンしてくれる

羽毛の素晴らしさは、「天然のエアコン」と言われるほど、温度と湿度の調整を自動で行なってくれるところにあります。眠っている間に汗ばめば、羽毛が湿気を排出し、寒い時には羽毛が熱を逃さないようにしてくれるのです。
温度や湿度の変化に合わせて自然に調節してくれるので、冬だけではなく全ての季節で快適に使うことができます。また、良質な睡眠をとるためには、寝返りが重要ですが、羽毛布団は軽いうえに体に巻きついたりしないので寝返りの邪魔になることがほとんどありません。
寝返りが打ちにくいと、寝返りのたびに眠りが浅くなる傾向があります。羽毛布団は肌沿いも良く、寝返りを打っても身体にフィットしてくれます。冷気の侵入を防ぎ、暖かさを逃がさないので寒い季節も安心です。

羽毛布団の種類

羽毛布団には4タイプあります。

  • 本掛け
  • 合掛け
  • 肌掛け
  • 2枚合わせ

羽毛布団と言ってもいろいろありますが、最も暖かいのが「本掛け布団」です。シングルサイズですと、羽毛が1.1キロ以上入っており、とても暖かいので、秋冬用に向いています。
一方、春夏など暖かい時期には、「肌掛け布団」や「ダウンケット」と呼ばれるものが使いやすく、こちらは羽毛が0.25〜0.4キロ入っています。これら二つの中間に「合掛け布団」があり、羽毛は0.6〜0.8キロ入っています。少し冷えてきた秋や春先向きです。

また、肌掛け布団と合掛け布団を2枚合わせて使用することを前提にした「2枚合わせ」「デュエットタイプ」や「フォーシーズンタイプ」と呼ばれる商品もあります。
季節に応じて別々に使えますし、合わせれば羽毛掛け布団のようになりますから、これがあれば1年中対応できます。2枚で3枚分の役割を果たしてくれるので押し入れ的にも省スペースですし、オールシーズン使える布団として人気です。ただし2枚重ねて使った場合、生地の重さも2枚分になります。その分重くなるので、寝返りのしやすさ=快眠度を重視する方は羽毛掛け布団と、合掛け布団もしくは肌掛け布団の2枚を揃えておくのがおすすめです。

羽毛布団の揃え方

暮らしている場所や住居形態によって違いはありますが、四季のある日本では、季節に合わせて2枚持っていると便利です。
たとえば東京の気温を基準とした場合、鉄筋マンション暮らしなど、断熱性の高い家にお住まいの方や寒がりではない方は、春夏は「肌掛け布団」、秋冬は「合掛け布団」。
一軒家や木造住宅にお住まいの方や寒がりの方は、春夏は「肌掛け団」、秋冬は「羽毛掛け布団」がおすすめです。

いずれにしても究極の快眠を目指すならば、電気代はかかってしまいますが、就寝中に冷暖房で室温を一定(冬は16度以上、夏は26度以下でご自身が心地いいと感じる温度)に保ったうえで羽毛布団でおやすみになると、最も快眠しやすくなると思います。
冷房による夏風邪が心配な方は、クーラーが直接体に当たらないようにベッドの位置を動かしたり風向きを上方向に調整し、就寝時に天然素材のネックウォーマーを活用しましょう。
また日頃より風邪をひきやすい方は、日中にはなるべく太陽の光をよく浴びて、キノコ類やシャケなどを食事に摂り入れたりサプリでビタミンDを取り入れると風邪をひきにくくなりますよ(詳しくは拙書「最強の睡眠(SBクリエイティブ)」をご覧ください))。

選び方によって1年中快適に眠れる羽毛布団。
昭和西川では、ダウンの種類など、こだわりが詰まったイチオシ商品を揃えています。ぜひお気に入りの羽毛布団を見つけてください。

  • 本掛け
  • 合掛け
  • 肌掛け
  • 2枚合わせ

西川ユカコ/睡眠研究家

昭和西川株式会社 代表取締役副社長 「睡眠サービスコンソーシウム」理事
「ミス日本」ファイナリスト勉強会講師 NHK文化センター青山教室講師

雑誌編集者としてハースト婦人画報社に10年間勤務。現在は昭和西川副社長として、眠りの総合サロン「ムアツスリープラボ」をプロデュースし所長を務める。
また、各界の専門家と快眠のためのグッズ開発、ホテルや施設の睡眠やお昼寝監修、各種メディアへの寄稿などを行っている。

著書「最強の睡眠(SBクリエィティブ)」はAmazon脳神経科学・神経内科学部門で1位を獲得し、中国、韓国、香港、台湾、マカオなどでも翻訳版が発売中。
主な出演実績:NHK「あさイチ」、フジテレビ「めざましテレビ」「ノンストップ!」、FM東京「ブルーオーシャン」、J-WAVE「ゴールドラッシュ」、TBSラジオ「小森谷徹のFINE!」
婦人画報、GOETHE(ゲーテ)、週刊朝日、週刊現代、Forbes(フォーブス)、MEN’S CLUB(メンズクラブ)、クロワッサン、25ans(ヴァンサンカン)、ELLE(エル)、FIGARO(フィガロ)、STORY(ストーリィ)、Richesse(リシェス)、GINGER(ジンジャー)、mina(ミーナ)、日経WOMAN、美的、MAQUIA、美ST(ビスト)など。

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