ムアツ布団は、吟味に吟味を重ねて導入しました。

ムアツにこだわる宿を訪ねて 栃木県 板室温泉 大黒屋旅館

先日、昭和西川に1本の電話がありました。
大黒屋さんという旅館に泊まった時の布団の寝心地がとても良かったので、どこで購入できるかというものでした。調べてみると、大黒屋さんは、那須の板室温泉にある、創業460年の老舗旅館でした。
さっそく連絡をとり、お話しをうかがいに行ってきました。

温泉宿の本質を体現する「保養とアート」

板室温泉 大黒屋 第16代 室井 俊二社長 玄関にあったアート。

大黒屋は460年続いている旅館で、私は16代目にあたります。
私の子供の頃は、大黒屋に泊まりにくるお客様の多くは、体の悪い方が大半でした。脳血管障害の後遺症をお持ちの方だったり、神経痛やリウマチで苦しんでいらっしゃる方が大勢いらっしゃいました。

そんな大黒屋で育ちましたので、温泉宿の本質は「湯治」だという基本に自然にたどり着きました。私自身は、湯治の温泉宿としてお客様の命を守っているという意識を強く持っています。大黒屋が建物を高くしていない理由もそこにあります。仮に火が出た時でもお客様を守れるようにするためです。命を大切にする宿にしたいというのが、私の中にずっとあるからです。

命を大切にするという気持ちは「保養」につながります。それは、どういう食事がいいのか、どのように休んでいただくのか等のおもてなしに自然につながってきます。

ただし、どうしても保養に来るお客様は病気を抱えていらっしゃることが多いので、アートも大事なコンセプトのひとつにしています。

サービス行に大切な「気配りと心配り」

サービス業に大切なことは2つ。まずは気配り。気配りは受け身です。お茶を出したり、食事や浴衣を用意したり。もうひとつは心配り。心配りは能動的です。この方にこうして差し上げたいという気持ち。保養に来る方には気配りだけじゃだめです。この心配りをしないと。

心配りは、心療的なものや身の回りの物まで含めて、はじめて成り立つんだと思います。これができるかできないか。たいていのところはできません。うちは器ひとつにもこだわりを持って、心配りをして選んだものばかりです。

そうした意味で、ムアツ布団は、吟味に吟味を重ねて導入しました。研究した結果、昭和西川のムアツ布団はあきらかに他の物と比べて違うと分かったので、導入に踏み切りました。そういった思いと眼力とを持って選んでいます。

真剣に保養を考えたら、シーツの下もこだわります。

昭和51年くらいでしょうか。私は羽根布団をはじめて旅館に採用しました。当時、羽布団は贅沢品で、温泉宿経営という点から考えると採算に合わないんです。もちろんどの旅館も使っていませんでした。だからこそ、私は羽毛布団を入れようと決めたんです。気持ちよく眠ることは、保養として大切な1つですからね。シーツの下にもこだわります。ですので、ムアツ布団を採用する際も、迷いはありませんでした。

いろんなリゾートホテルや宿泊施設がありますが、うちは温泉宿の本質をずっと大切にしています。本質を外すと金儲けになってしまうんですね。金儲けばかりを考え出すと、倫理観が崩れる。企業経営って経済学じゃなくて哲学なんです。

温泉文化を守りながら、保養のあり方を考える。それが大黒屋の特長です。だからこんなに山の奥の温泉地に多くの方々が来ていただけるんだと思います。

社長自身、ムアツ布団をお使いいただいていますか?

ムアツ布団はもちろん使ってます。自分が使っていいと思ったものじゃないとお客様に出すわけにはいきません。使い始めて分かったのですが、ムアツ布団を使っていて肯定反応が出てきたんですよ。身体に効いているんだな、と感じました。
5日間いたお客様も初日は「う~ん?」って言っていても、お帰りになるころには満足されている。ちゃんと効いているんだなと思います。
肯定反応が出ているということは、体が変わっているということ。それでリピーターのお客様が増えるのだと思います。

フロント主任 池田さんから

お泊まりになったお客さまから、「このマットレスは?」と聞かれることも度々あるとか。その都度、「昭和西川の“点でからだを支える”ムアツ布団です、と宣伝していますよ」とフロント主任の池田さん。お帰りになったお客様から頂くたくさんのお礼の手紙が励みです、と笑顔で語られていました。

取材をさせていただいて。「お客さまの思いに、心から感謝を」

昭和西川は、この40年間、ムアツ布団を作り続けてきました。メーカーですので、直接お客様の声を聞く機会はあまりありません。今回、室井社長、池田さんにお話をお聞かせいただき、身が引き締まる思いでした。 旅館の其処ここにある、見えない「心配り」の中に、わが社の「ムアツ」を加えてくださったことに、ただただ感謝をしています。唐突な取材の依頼を快く引き受けてくださり、経営哲学までお聞かせくださった室井社長、お客さまからの大切なお手紙を見せてくださった池田さん、お仕事中にもかかわらず、ベッドメイクや撮影に協力をいただきました旅館のスタッフの皆さまにも厚く御礼申し上げます。 また、最後に、弊社にお問い合わせをくださった、大黒屋さんのお客さまへ、こんな素晴らしい機会を与えてくださったこと、重ねて御礼申し上げます。

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