寝具のプロがおすすめしたい!正しい枕の選び方

2022年10月12日

枕にはさまざまな高さや形があり、眠る時の体勢や体型によって適したものが異なります。
「種類がたくさんあって、なかなか自分に合ったものが選べない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

でも、枕の選び方はとても簡単!ポイントは、たったの5つです。

そこで今回は、50年以上寝具の販売を行ってきた昭和西川が「正しい枕の選び方」のポイントをご紹介します。

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ポイント1:高さ~いびきや肩こりの予防にも~

高さの合わない枕を使っていると、いびきや不眠症、肩こりなどの原因になることが指摘されています。
そうしたことからも枕の高さが枕選びの重要な決め手になります。

枕の高さを見極めるポイントは、次の2つです。

性別や体格に合わせて選ぶ!

枕の高さは、使う人の体格や性別、年齢などによって変わってきます。

高めの枕がフィットするタイプ:男性・日常的に運動をしているような、体格のしっかりした方
低めの枕がフィットするタイプ:女性・子ども・細身の方

「仰向け寝」か「横向け寝」かで選ぶ!

仰向きで寝る場合と横向きで寝る場合では、枕の高さを変えたほう快適に休めます。

仰向け寝派の方は、横から見た時に首の骨がゆるやかなS字カーブになる高さの枕を選んだほうがいいでしょう。
頭や首に必要な高さを補うことで、本来体が求める姿勢を自然に保つことができます。

また横向け寝派の方は、自分の肩幅に合わせて、首の骨が頭から背中にかけてまっすぐになる高さのものをおすすめします。

ポイント2:サイズ~体の大きさやお好みに合わせて~

枕には一般的に、小さめ(約50×35cm)・基本(約63×43cm)・大きめ(約70×50cm)の3つの大きさがあります。

小さめ(約50×35cm)

売り場で販売されている中でも、やや小さめの枕です。20~30年前は最もポピュラーなサイズでした。
日本人の体が大きくなったことで需要は減少傾向にありますが、女性や小柄な方、枕にすっぽりと包まれるのを好まない方から人気のサイズです。
小さめサイズは小柄な方におすすめの枕と言えますが、お子さまに関しては体温が高くよく動くので、横幅の大きな枕がおすすめです。

基本(約63×43cm)

最も多く販売・使用されている枕です。一般的な日本人の体型や布団のサイズにも合う大きさで、男女ともにお使いいただけます。需要が多いため、カバー類が豊富なのもメリットと言えます。
男女ともに使えることもあり、最近よく見かけるようになった快眠枕や機能枕(低反発ウレタンフォームの枕や高さの調整ができる枕など)でも、ほとんどの場合この63×43cmサイズを基準に作られています。
サイズで迷っている方は、まずは基本サイズを選んではいかがでしょうか?

大きめ(約70×50cm)

少し大きめの、すっぽりと包まれているような感覚を楽しめる枕で、1人ひとりに合わせた枕を提案するオーダー枕でも採用されることが多いサイズです。
もともとは海外のホテルで使われていたサイズで、日本でもホテルで用いられるようになってから普及し始めました。中身には、羽毛などが使われることが多くなっています。
横幅が70cmと広いので、寝返りが打ちやすい枕を探している方にもお試しいただきたい枕です。

ポイント3:素材~一番リラックスできるものを探して~

ダウン、パイプ、低反発ウレタンフォームなど、枕の中に使われている素材はたくさんあります。

体型に合うか、体調に合うかなど、選び方のポイントはさまざまですが、一番のポイントは“自分の好みに合った素材を選ぶ”こと。

触感や音、硬さ、柔らかさなどを比べて、一番リラックスできそうなものを選んでください。

ポイント4:形状~目的ごとに自分に合った形を~

快適な睡眠をサポートするために、最近はとてもたくさんの形状の枕が見られます。

枕の形は主に4タイプ。目的に合わせて、自分に最適な形のものをお選びください。

慣れ親しんだ形の枕がお好きな方は「標準・長方形型」

昔からある形状の長方形の枕。「初めて使った枕がこの形だった!」という方はとても多いのではないでしょうか?
慣れ親しんだ形の枕を選びたい方には、「標準・長方形型」の枕をおすすめします。
大きさや素材の違いでも、さまざまな寝心地を楽しめる枕です。

首~頭をしっかりと支えたい方は「首元安定型」

低反発素材を使って作られることが多い首元安定型の枕。海外メーカーが多く流通させたことで、日本でも全国的に普及しました。
首と頭のカーブに合わせて作られたS字型のものが多く、上から見ると比較的シンプルな長方形になっています。

柔らかい素材で首や頸椎の形にしっかりとフィットするので、頭が必要以上に沈み込んだり、無理な姿勢で寝てしまったりする心配がありません。
自然な寝姿勢をキープしたい方におすすめです。

昭和西川でも、ウレタンフォームを使用したムアツまくらのシリーズに、この形をしたものがあります。

自分にぴったりな寝心地を探している方は「頸椎支持・横向き対応型」

近年よく見られるのが、こちらのタイプの枕です。
中身の素材の量で高さを調整するタイプや、上下や裏表の向きを変えることで好みに合わせて寝心地を変更するタイプなど、さまざまな形の商品が販売されています。2つ以上の素材を組み合わせたものが多いのも特徴です。
オーダーよりもお求めやすく快適な眠りを実現することができるので、「オーダー枕はハードルが高いけど、理想の寝心地を追及したい!」という方におすすめです。

ムアツまくら MP8100(60×37cm) ムアツまくら MP8100(60×37cm)

自分に最適な枕を確実に選びたい方は「オーダー型」

「確実に自分に合った枕が欲しい!」という方におすすめなのが、オーダー型の枕。
枕の選びのポイントを熟知した専門家による丁寧なアドバイスがあれば、自分にぴったりの枕に出会うことができるはずです。

調整箇所が数十か所あるタイプのものもあるので、どんな方でも安心してオーダーできます。

ポイント5:硬さ~素材をしっかりと研究して~

「ホテルの枕が硬すぎて眠れなかった」「親戚の家の枕が柔らかすぎで困った」といった経験をしたことはありませんか?

実は、枕の硬さは素材で決まります。

・代表的な硬い枕・・・パイプ、そば殻、ヒノキなど
・代表的な柔らかい枕・・・ポリエステル・羽根など

※商品によっては、柔らかいパイプなどもあります。

硬さや柔らかさの感覚は、人によって異なります。そのため、硬い素材を柔らかく感じる方や柔らかい素材を硬く感じる方がいるのも事実です。

通販で枕を購入する場合は、商品の詳細情報やクチコミなどを参考にして、自分の好みに合った硬さの枕を選びましょう。

寝心地を大きく左右する枕!正しく選んで、すっきりとした目覚めを!

洋服や靴のサイズや好みが人それぞれ違うように、枕も人によって大きさや高さなどの好みが異なります。
毎日快適に眠るためにも、ご紹介した正しい枕の選び方をぜひ参考にしてください。

自分に合った枕を選ぶことは、肩こりやいびき、不眠症などの症状の予防にもつながります。
「今の枕が合わないかもしれない」「最近よく眠れない」「肩こりが気になる」などのお悩みをお持ちの方は、ぜひ枕を見直してみてください。

また、お近くに枕選びの専門家がいるお店がある場合は、一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
アドバイスを受けながらさまざまな枕を試してみることで、きっと自分にぴったりの枕を見つけられるはずです。

昭和西川ではこれからも、一人でも多くの方が自分にぴったりの枕を選んで、眠りの質を向上させ快適に眠れるよう、全力でサポートしていきます。

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